夢も育児も妥協しない!「頑張ること」と「頼ること」のバランスを上手にとって / まっち(『JAPAN米粉🌱食LOVE❤️』代表)

インタビュー

まっち

1985年5月31日生まれ。福岡県出身、福岡県在住。

『JAPAN米粉🌱食LOVE❤️(じゃぱんこめこめくらぶ)』代表を務めて3年半。日本のお米の消費量を上げるプロジェクトを展開中。「夢を語る場所をつくる」をコンセプトにイベントやコミュニティ運営に力を入れている。

夫と子ども4人(長男8歳、長女6歳、次女4歳、次男1歳)の、6人家族。

こんな人に読んでほしい
■ コミュニティ運営に興味がある
■ 産休、育休中に何か新しいことを始めたい
■ 会社員をしているけれど、他の働き方も模索したい
■ 仕事だけではなく育児にもしっかり時間をかけたい
■ 信念をもって働きたい

――いつもポジティブ&アクティブ&アグレッシブなまっち!今回はパワーみなぎる話が聞けそうで楽しみです。まっちの現在の活動の発端となった米粉との出逢いについて聞かせてください。

15年くらい前、近所のスーパーで初めて『米粉』を見つけました。大好きなホカホカのご飯が粉になっている姿に衝撃を受けました!

迷わず購入して米粉のパッケージの袋に記載されていた唐揚げとクリームシチューを作ってみたら、とても美味しくて。それから日常的にお料理に米粉を使うようになりました。

美味しそうな米粉カツ丼!

――米粉のお料理が「好き」っていう純粋な気持ちが仕事になるまでは、どんな経緯があったんですか?

約3年前、大好きなカフェの店長さんが『米粉アレンジ協会』を立ち上げました。米粉アレンジコーディネーター講座を受講したのをきっかけに米粉のさらなる可能性に開眼(笑)し、お料理だけではなく米粉のおやつも作るようになりました。

講座で教えてもらったレシピをアレンジしたり、自分で新しく開発したりしているうちに、作れるメニューのバリエーションが増えたので、米粉のお料理教室をスタートしました!

――自分の中に留めずに、米粉の良さを発信したくなったんですね?

はい!米粉を使ったことがない人が、生活に取り入れるきっかけになればいいなと思って。最初は子どもたちの保育園友達を集めて開催しました。

回数を重ねるうちに、育児サロンを運営している方から「卵・乳・小麦を使わない子ども向けのお料理教室を開いてほしい」というスカウトをいただきました。最近アレルギーを持つ子どもが増えているので、米粉に注目していたようです。

約一年間、月1回育児サロンへ出張して、1歳から小学生までの子どもたちを対象に教室をしました。

――まずは自分の出来るところから始めて、それが少しずつ広がっていったんだね。

そうだね。自分ができること、やりたいことをコツコツ積み重ねていたら、自然と活動の幅が広がりました

私は平日フルタイムで働いているので、教室は仕事が休みの土曜日に開催してました。末っ子が生まれて産休に入るまで約一年間続けましたよ。

――妊婦さんが3人の育児をしながらお料理教室!まっちの行動力には感服してしまう…。

じっとしていられないタイプなんですよね(笑)

末っ子の出産直前、2019年6月には、ご縁をいただき『フクコン』というイベントでプレゼンテーションをさせていただきました

フクコンとは福岡を盛り上げるためのイベントで、そこに登壇するために『JAPAN米粉🌱食LOVE❤️(以下、じゃぱんこめこめくらぶ)』を設立しました。

「ロケットを飛ばして、宇宙人に米粉のおやつを届けたい!」「米粉で福岡名物をつくりたい!」という夢について話したところ、応援してくれる方がぐんと増えました

――「こういうとしたい!」って恥ずかしがらずに宣言するのは、勇気がいるけど、とっても大切だよね。

なんと!ラジオ出演経験もあるまっち

今と違う自分になりたかったら、普段と違う場所へ行こう

――ところで『じゃぱんこめこめくらぶ』って一体、何?どこかへ団体登録みたいなことをしているんですか?

友人の会社に事業登録してもらっています。友人とはマレーシアの投資家が集まるパーティで出逢いました。

経営者としての貴重な意見をくれる、頼りにしているビジネスパートナーです!

――なんだかすごいね!「投資家」とか「マレーシア」とか聞いたら、ちょっと別世界の話のようで尻込みしちゃう気もするけど…。

そうかもしれないね(笑)

私、3年半で3人を出産したのね。その間の子育ては記憶がなくなるくらい大変でした。3人目が2歳の頃、ようやく卒乳して、とにかく一人になりたくて仕方なくなって

それに育休中だけど、ずっと会社員を続けるつもりはなくて「何か自分でしたいなあ」って考えていました。

でも家と職場の往復では環境を変えられないと思い、「自分で事業をしている人に会いたい」「普段、自分が行かないところへ行かなくちゃ」と勇気を出しました!

新しいことを求めていた時期だったのかな。安定よりも刺激が欲しくて。その年は「自分でも思いもよらないことをする!」って決めて、ピンときたことは片っ端から全部行動しました。

もちろんマレーシアへ行くには、お金もかかるし迷いもありました。でも、母に相談したら「行っておいでよ」と背中を押してくれたので、子どもたちを任せていくことに決めました。

実は海外へ一人で行くのは初めてだったんです。飛行機の乗り換えで4時間も迷いました(笑)

単身マレーシアへ!トラブル続きの旅

――ものすっごい行動力…!マレーシアまで行って、チャンスをつかめる保証はないけど、でもやってみないと分からない。その「一歩を踏み出す勇気」って才能だと思います。

行き当たりばったりです(笑)でも、何かを教えてくれた人や、きっかけをくれた人のことは大切にしたいっていつも思っています!

「教えて良かったな」って思ってもらえるように頑張りたい。そうしたら自然とまた良い話が巡ってくるから…!

――背中を押して、子どもを預かってくれたお母さんにも感謝だね。まっちのお母さんって、どんな人なんですか?

今年62歳になる私の母は、今も現役で働いているキャリアウーマン

昔から経済力があって、金銭的に余裕もありました。やりたいことは何でもやらせてくれたし、欲しいものは何でも買ってくれた。

でもその代わりに、私は母との時間があんまりなかったです。本当はもっとお母さんと手を繋ぎたかったし、もっとお母さんに本を読んでほしかった。

だから私はしっかり自分の子どもと関わりたいし、働いていても子どもと過ごす時間を大切にしたい

欲張りだけど、仕事も育児も、どっちも妥協したくないと思っています!

子ども4人を連れて、あちこち飛び回る

――パワフルなまっちの根源にはそういう想いがあったんだね。会社員よりは今の活動の方がバランスの調整がしやすそう。今まっちは育休中だけど、これからどんなふうに働いていきたいか理想はありますか?

フルタイムの仕事は小学校の事務員をしていて、教育や子どもに関する仕事だから続けていきたいです。

「仕事は一家に3つ以上あった方が良い」といわれている現代だから、収入源は一つではない方が良いし。

子どもからはいつもエネルギーをもらえます。これからを切り開く子どもたちに携われるので、自分のしたことを未来に残せる仕事だと思っています。

ただ、フルタイムでの職場復帰は拘束時間が長いので難しいかなあ…。理想の働き方は現在模索中です。

『自立』や『夢の実現』を応援するコミュニティ運営

――『じゃぱんこめこめくらぶ』では具体的にどんな活動をしているんですか?

「たくさんの人にご飯や米粉の美味しさを伝え、お米の消費量を上げたい!」という想いから、月1~2回不定期で『米粉ふぇす』や『米粉Cafe』というランチ会を開いています。

米粉のお料理をみんなで食べますが、ただ食事をするだけではなくて最初にお互いに自己紹介をします。

それからクイズなどのイベントをしたり、手相占いやアロマカラー診断をしたり、楽しい時間を過ごします。

――まっちが手相やアロマカラーも診るの!?

はい!好奇心旺盛なもので(笑)みなさんが楽しんでくれて、私もすごく充足感があります

が、毎回の準備はとても大変です。とにかく「周りに頼る」「1人で頑張らない」ように気を付けています。

なるべく自分にしかできないことだけに絞り、意識して行動していたら参加者のみんなが手伝ってくれるようになりました。

約1年継続した今では『米粉ふぇす』は「みんなで作り上げるイベント」として定着してきました。

――トライ&エラーの繰り返し、大切!まっちと参加者の皆様、双方にとっての良い方法が見つかったんですね。毎回どんな方が参加していますか?

育児中のママが多いです。ご新規の方もリピーターさんもどっちもいますね。

参加人数が多い日、ゆっくりお話しできなかった方とは、後日Zoomなどを使ってオンラインで話すこともあります。

1対1でゆっくり会話ができ、会場では聞けなかったことを聞けて、私も良い刺激をいただいています。

Zoomでの追加インタビュー時。偶然にもリンクコーデな私達(笑)

――まっちはいつも本当にウェルカムな雰囲気だから、ついつい色んなことを話しすぎちゃう…!1対1ではどんなことを話すんですか?

他愛もない会話なんだけど、お母さんの求めているものが分かる…というか、思い出します。

『じゃぱんこめこめくらぶ』での活動を始めてから、出逢う人たちや関わるコミュニティが変化し、私自身が仕事と家の往復だった頃のことを時を忘れてしまっていて

例えば「子育てが大変で平日は時間がない」とか「仕事から帰ってきたらくたくたで夜はすぐ寝ちゃう」とか。

私は今、育休中だから毎日好きな活動に時間をつかえるけど、そういう話を聞くと初心に帰ります

そういうママには「一人の時間をとってみてくださいね」っていうアドバイスをします。金曜の夜にカフェに行ってぼーっとしたり、休日に本屋さん行って好きな本を探してみたり。

日常とちょっと離れて自分のことを思い出せる時間が、育児と仕事の両立で忙しい女性にこそ必要だと思います。

――自分の感情に正直に生きているまっちだからこそ、できるアドバイスだね!

そういう女性を増やしたいなって思っていて!最近、育児サロンの運営者さんとコラボして『大人女性の自立塾 Dream Cafe(ドリームカフェ)』という取り組みも始めました!

Dream Cafeは、米粉のお料理やおやつを食べながら、夢を語ったり自立について学んだりする場

参加者が「自分は何者で、これから何をしたいのか」について話すんだけど、枠にとらわれないみんなの夢が聞けてすっごい楽しい!

「子どもたちに大人が夢を語るのところを見せたい」「大人になったときに『こんなふうに生きたい!』と思ってほしい」という私の願いが開催の発端です。

「一緒に人生をよくしたい!」っていう仲間が集まっているので、深い関係性を築けるコミュニティです。

――いいね~!まっちの発想は壮大なようで、その根源にあるものはとてもシンプルで大切なものですよね。

ただ話して「いいね」「楽しいね」で終わらないように、起業コンサルの社長さんが監修してくれています。

本気で一歩踏み出したい女性の自立、夢の実現を目指しています。資格を活用したい人や何か仕事を始めたい人が、一歩踏み出せる場にしたい。

特に専業主婦で子育てだけしていると、一日の達成感を感じにくい。「社会に対して何もできていないんじゃないか」と孤立した気持ちになります。

誰かとコミュニケーションをとること、そして、人と人との繋がりの中で、自分にできることを何か貢献していくうちに自己肯定感が上がっていく

それが収入になるような方法や仕組みづくりができないか、今話し合っているところです。

――女性の『自立』かあ。どんなふうに展開していくか、これからが楽しみです!

お母さんの自立は、子どもの自立に繋がります

Dream Cafeでは講師を呼んで「自分たちがどういう意識でいたら自立できるか」「何が子どもの自立に通じるか」という育児や教育に関するセミナーをすることもあります。

『経済的自立』『精神的自立』が目標です。

――それは私も参加したい!『米粉ふぇす』や『Dream Cafe』に参加したい人はどうすれば良いですか?

公式LINE@やInstagramから気軽にお問合せしてもらえたら嬉しいです!

福岡県を拠点にしていますが、違う都市へ出張して開催することもありますよ

たくさんの人を巻き込みながら、とにかく楽しくやっていきたい!

お米の生産を上げるためにInstagramで『おむすびプロジェクト』実施中!

4人の育児との両立 お母さんが楽しく自由に過ごす

――「とにかく楽しく!」っていうのは、まっちからいつも感じます!4人の育児をしながら、ここまで精力的に活動できるのは本当に尊敬。イベントへは子どもたちを連れて行っているの?

同伴することもあります。イベント中に抱っこをせがまれたり泣かれたりして、すごく困ったこともありました。

でも、そこで私がイライラしたら「何のための活動か分からなくなるな」と思い心を落ち着かせました。

周囲に対して子連れでできるということを見せたい」気持ちと「お金と時間をかけて参加してくれた人に充分な対応ができているか?」という不安、「子どもたちに頑張るお母さんを見せたい想いが葛藤しました。

のびのび仲良しきょうだい

――どう塩梅をとるかが難しいね…。優先順位を決めて、取捨選択しないといけない。結局どうしたんですか?

家族や友人に子どもを預けたり、保育所の一時保育を利用したりしています。

一番上の子はもう8歳なので、連れて出掛けようとすると「行きたくない」って言われてしまうこともあります。一緒に外出ができる時期は意外と短く、貴重だったなあと感じています(笑)

――それは寂しい(笑)まっちは結構、活動に時間をかけていると思うんだけど、どうやって家族からの理解や協力を得ていますか?

家族にどんどん甘えるようにすることかな。脱力系ママです(笑)無理せず、やれる範囲でやる。

お料理が好きなので、我が家はキッチンは割と綺麗だけど他の場所は結構散らかっています。でもあんまり気にしない。「ひとつできたらOK!」くらいで考えています。

私が自由に過ごせるように、楽しく生きていられるように、家族はとても協力的で感謝しています。

夫は「頑張れ」とは言われないけど、私の活動にかける想いに共感してくれていて、そのための時間をとれるように家事もしてくれます。

夫が私と結婚してくれて嬉しかったから、いつか夫を社長にしたい

――感謝の意持ちがあるからこそ、きっと家族も協力的なんだね。「全部を完璧に」は難しいから、自分の中でのボーダーラインを決めるのは確かに大事。

支えてくれる人たちの「ありがとう」が原動力

――まっちの仕事のやりがいについて聞かせてください。

誰かから「ありがとう」を言ってもらえた時に「やっていて良かったな」って感じます!アレルギーを持つ方や、健康に対する意識の高い方からの喜びの声も、私にとってのやりがいです。

先日はクラウドファンディングに初挑戦!壊れてしまったガスオーブンを購入したくて支援金を募りましたが、なんと3日で目標金額を達成しました!

自分には支えてくれる人たちがたくさんいることを実感しました。これからも楽しい仲間達と命を満喫したいです!

クラウドファンディングで資金を集めて買い替えたガスオーブン

――私も支援させてただきました!リターンで届いたお菓子がと~っても美味しくって。あっという間に食べちゃった(笑)素敵な仲間に囲まれながら、まっち自身が叶えたい夢はなんですか?

お米は元気の象徴。旧漢字の『氣』には米が入っています

日本の大切な文化であるお米を通じて、一人一人が日本人であることに誇りを持って「自分って素晴らしいな」と思って生きてほしい!

そしてこれからもっと自立した人を増やしたいし、教育に携わることもしていきたい!

あと!米粉のおやつをロケットに乗せて宇宙人に届けたい!!

――まっちらしい(笑)お米にこだわるのは日本の象徴でもあるからなんだね。最後に「もっと自分らしく生きたい!」と願うお母さんへ、全力で毎日を駆け抜けているまっちから一言!お願いします。

あなたの人生のテーマは何ですか?夢は?これからやりたいことは?人生一度きり。悔いのないように考えてみてください!

もし何か始めたいのなら『じゃぱんこめこめくらぶ』のイベントに、ぜひ遊びに来てください!何かきっかけやヒントがあるかもしれませんよ。

――「行動する」って簡単なようで一番難しい。「まず動いてみる!」がスタンダードなまっちのインタビューが、誰かの一歩につながるといいな。

一日のタイムスケジュール
6:00 起床、ジャーナリング、ストレッチ、イベントの日は準備
8:00 朝食
9:00 子どもたち登校・登園
10:00 イベント、イベント打ち合わせ、米粉料理試作 など
17:00 子どもたちお迎え
19:00 夕食
20:00 入浴
21:00 子どもたちと絵本、カードゲーム など
21:30 子どもたち就寝
22:00 書類管理、SNS投稿
23:00 就寝
まっち さんについて、もっと知りたい!
保持資格
  • 米粉アレンジコーディネーター2級
  • 幼稚園教諭
  • 保育士資格

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