Naominの履歴書 「これまで」と「これから」 / 栗林 直美(ライター ヨガ講師)

未分類

私が『TOIRO(といろ)』を立ち上げるに至った経緯。もしよかったら読んでみてください。

生い立ち

1986年7月19日、愛知県西尾市に生を享ける。自営業の父、専業主婦の母、二人の妹の5人家族。

家族が大好き。三姉妹の長女として恵まれた家庭環境で育ちました。

学校から帰ると、いつも必ず「おかえり」と言って、私の話すその日の出来事に耳を傾けてくれる母がいました。

父は自宅の一室を事務所にしていたため、平日の昼間でもしばしば家にいました。夕食時にいないことはほとんどなく、毎晩にぎやかな食卓を囲んでいました

大学時代 愛知から京都へ

18歳の頃、故郷を離れて京都で初めて一人暮らしをする。

大学では色んな出身地の友人ができました。同じ日本なのに、文化や言葉の違いに驚きました。

在学中に初めての海外旅行で韓国へ。その後、海外への興味関心が深まり、ベトナムの孤児院へのスタディツアーへ参加したり、アメリカ西海岸への短期留学を経験したりしました。

就職 京都から大阪へ

東証一部上場企業へ就職。

まだ社内で少なかった女性総合職として営業推進部に所属。主業務はプレゼンテーションと資料作成

仕事は楽しかったけれど、人前に立つことがすっごく苦手だということに気付きました…。場数を踏んでなんとか克服。今となってはヨガ講師をするのに必要なステップだったと感じています。

関西2府4県へあちこち出張したことが楽しかった。良き思い出です。

和歌山出張

ヨガを始める。

入社1年目の終わり。通っていたフィットネスクラブでヨガを始めました

家の会社の往復で、朝から晩まで慌しく過ごす日々。充実はしているけれど、会社員生活は毎日同じことの繰り返しで、あっという間に過ぎ去っていってしまいます。

ヨガをすると、日常から離れて立ち止まることができました。自分と向き合う時間をとることで心身ともに満たされた感覚がありました。

 

結婚 大阪から東京へ

結婚を機に、東京へ転勤。

異動願を書いたところ無事承諾され、東京へ転勤させてもらえることに。

同じ社内でも関東圏には女性総合職が多かったこと、社外でも多くのキャリアウーマンと出逢う機会に恵まれたことで、女性としての働き方を考えるきっかけになりました。

憧れの女性2人と!

サブ業務で社内報の作成を担当。

主業務よりも楽しくて、記事作成や編集作業にのめり込んでいました。チームリーダーだった最後の1年間は、季刊誌(年4回発刊)の社内報で新連載を6本立ち上げました

そのうちのひとつが「育児と仕事の両立インタビュー」記事。当時、産休育休を取得する社員が少なかったので、制度を活用した方々に焦点を当てたインタビューを掲載しました。

TOIROのベースにもなっているような気がします。今も連載続いているのかな…。

全米ヨガアライアンス200時間(RYT200)取得。

東京へ引っ越してからもずっとヨガを継続。この頃には、私にとってヨガはなくてはならない大切なライフワークになっていました。

ヨガ哲学について学びを深めるために、会社員を続けながら休日はヨガスタジオへ通い資格を取得しました。『Nirvana Yoga Studio』にて、ヨガ三昧の日々でした。

ヨガ講師養成講座の卒業式。愛あふれるマヒロ先生と

メイク教室のサポーターを務める。

最初は生徒として通っていた『Beauty Salon 日和』にて。

主宰メイク講師のフリーランスとしての働き方に影響を受けました。私もいつか会社員ではない働き方をしたいなと漠然と思い始めるように。

他のサポーターや生徒として訪れる素敵な女性との出逢いも多く、人生観が大きく変わった時期でした。

いつも素敵な巡り合わせをくれる河村慎吾先生 (左から2番目)

妊娠・出産・退職 東京から兵庫へ

2016年7月、女の子を出産。

産休・育休中に主人の転勤で神戸へ引っ越すことが決まり、新卒から9年間勤めた会社を退職

臨月。20kgも太った!懐かしい大きなお腹

専業主婦となり、それまで積み上げてきたキャリアがゼロになってしまったような気がして心細かった。

そして自分自身に収入が無くなったことが不安で仕方なかったです。主人に経済力があっても、依存しているように感じてしまうことが辛かった。

とはいえ、それまで仕事もプライベートも忙しくしていたので、ちょっと一息つくのも良いかな…とも。

パン屋さん巡りにはまる。神戸には美味しいお店がいっぱい!

子供が小さいうちは一瞬。すぐ近くで我が子の成長を見守ることができる喜びも少なからず感じていました。

知らない土地で、慣れない育児。しかもワンオペ。最初は本当に何もすることがなくて、市や区の育児イベントに片っ端から足を運んでいました。

1日、1週間が、死ぬ程長かった…。カレンダーを見てはため息をついていました。

ヨガ講師として活動スタート

ヨガ講師&フリーランスの夢が実現!

娘が生後半年の頃、友人から依頼を受けたのをきっかけにヨガ講師を始めました
703yoga

「いつかヨガ講師をしてみたい」とは思っていましたが、ヨガスタジオやフィットネスクラブへ所属するイメージしかありませんでした。「身ひとつで仕事をする」フリーランスへの憧れが突然、意外な形で叶いました

好きなことを仕事にすること、子供同伴で一緒に働けることに、心の底から幸せを感じていました。

仕事や予定が増えてくると1週間があっという間に過ぎ去るように。毎日が充実してきました。

子供と一緒に参加できる『ママヨガ』

素敵な母親とのたくさんの出逢いに恵まれる。

子連れで参加できるヨガクラスには、本当に素敵なお母さんが生徒様として集まってくれました。

みんなそれぞれに仕事・特技・趣味を持っていて、その方たちが絵画教室やお料理教室を開いてくれることも。

ヨガを伝えること以外に、「人と人が繋がる」コミュニティをつくる喜びも感じていました。

青空ヨガとお花見ピクニック

ライター・編集業を始める

記事作成や編集の楽しさを知る!

ヨガ講師以外にもできることを増やしたいなと考えていた頃、株式会社LIVLAから業務委託で企業ホームページの記事作成・編集の仕事をいただけることになりました。

代表の奥田絵美さんは『自分らしい生き方・働き方』を提唱しています。LIVLAに関わっている人は自分の好きなタイミングに好きなことで働いている方が多い印象。

私も完全にリモートワークです。事務所へ行ったのは面接の時、一度きり。

この仕事のお陰でウェブの記事を書いたり編集したりする楽しさを知り、ライター業の深みにはまっていきます!

どう生きていきたいか? 理想の人生について考える

産後2年目のある日、鬱病のように心が落ち込む。

神戸に来て2回目の秋。ヨガ講師としての仕事が増え、ママ友もたくさんでき、育児にもすっかり慣れてきた頃でした。

深夜目が覚めて眠れなくなったり、突然涙が止まらなくなってしまったり。

自分でも原因が分からずに、しばらく出口の見えない暗く長いトンネルの中をずーっと歩いているような日々が続きました。

久しぶりの海外旅行へ!

居ても立ってもいられなくなり、娘と2人タイへ。

日常から離れて、これからの理想の人生について、目一杯考える旅をしました。

寒い日本の冬を抜け出して、暑くて埃っぽい活気に満ちたバンコクはたっぷりの元気をくれました。

アユタヤ遺跡 母娘で象に乗った

自分と向き合うことで見えてきた心の陰

一体、何でそんなに心が落ち込んでしまったのか?
当時は自分でもわからずに困惑していましたが、今となって振り返れば、理由は下記の2つでした。

人生の目標がなくなったから

それまでの人生でやりたかったこと、就職・結婚・妊娠・出産・育児・ヨガ講師になる夢が、すべて一区切りして「どんなふうに生きていきたいか」を見失っていました

いずれまた主人の転勤があることを考えると、ヨガ講師としての自分の働き方にも迷いが生じていました。

「理想の母親像」と「理想の自分の生き方」とが、かけ離れていたから

「お行儀良く、きちんとした母親」でいられないことに不甲斐なさを感じていました。

私にとって、仕事する時間はなくてはならないもの。

大好きだった自分の母のように育児だけに専念できず、娘に対して心のどこかで申し訳なさを感じていました

母と自分を比べたり、周りのママたちと比較したりして、あるべき母親の姿を決めつけ、そこに自分を窮屈に押し込もうとしていました

さらには主人の仕事が忙しく「十分な家庭環境を整えてあげられていないのではないか」という不安もありました。

大好きな母と

幸せの在り方に執着しない

ヨガをしたり、旅をしたり、時々、好きなカフェに一日中こもったりしながら、自分の心と丁寧に向き合ううちに、少しずつ解決策が見えてきました。

「どんな状況も幸せだと感じられるように娘に育ってもらおう!」「そのためにはまず、私が好きなことをして毎日ちゃんと笑っていよう!」「娘の幸せの在り方を、私が決めつけるのはやめよう!」と心に誓いました。

主人は忙しい人だけれど、彼なりの信念を貫いて仕事と向き合っているし、私たち家族のことを常に想い、できる範囲の最大限で娘に尽くしてくれています。

なので一旦それを切り離して、私自身が自分の人生をどう歩みたいかを考える必要がありました。

カンボジア アンコールワット内の寺院でお祈り

TOIROにかける想い

私にとって出産・育児は思いがけず自分の人生と向き合う転機となりました。こんなにも「理想の生き方」と真剣に向き合ったことはありませんでした。

苦しくもがいた時期を乗り越えて、このインタビューサイト『TOIRO(といろ)』が生まれました。私がTOIROにかける想いは下記の3つです。

自分らしく生きる母親を増やしたい

もともと会社員だった私。以前は、子供ができてから仕事を続けるなら「産休育休を取得して会社に戻る」以外の選択肢は想像できませんでした。

でも会社を辞めてヨガ講師として活動を始め、自分の好きなことを仕事にしたり、娘を同伴しながら働いたりするうちに「働くって、こんなに自由な形で良かったんだな」と気付きました。

仕事や育児のスタイル、求めるバランスは人それぞれ。「もっと自分らしく、もっと自由に生きる母親を増やしたい」という想いを込めて。

母親としてだけではなく、女性として、一人の人間として、TOIROが人生を考えるきっかけになれば嬉しいです。

十人十色の素敵な母親たちを発信したい

『ママヨガ』のクラスを主宰して、素敵なお母さんたちとの出逢いが本当にたくさんありました。

子供が生まれると「○○ちゃんのママ」と呼ばれる機会が増えます。でも「母親」として一括りにせずに「その人が、どんな人なのか?」ということに興味津々な自分に気付きました。

母親だって十人十色。色んな価値観や人生観、働き方や生き方、育児と仕事との向き合い方があって、そのどれもに正解はありません。

TOIROを通じて、たくさんの素敵な母親がいることを多くの方へ知ってほしいです。

世界中の素敵な母親に出逢いたい

誰しもが信念を持って生きています。その核心的な想いや考え方に触れると、必ず新たな発見があります。

TOIROのインタビュー記事は、そのひとつひとつが出来上がるまでに、いつも私の視野を広げてくれます

世界中にいる素敵な母親たちに逢いに行き、話をしてインタビュー記事をつくりたい。これが私の今の夢です。

ハワイ 「この木なんの木」の前で

好きな時に、好きな場所で、好きな人と過ごす人生

私にとっての理想の人生とは好きな時に、好きな場所で、好きな人と過ごすこと。

行きたいときに行きたい場所へ行き、会いたい時に会いたい人に会う。心も身体も何かに囚われることなく常に自由でありたいです。

人との関わりは、いつも私の心を豊かにしてくれます。

これまでの出逢い、これからの出逢い、そしてTOIROを通じて繋がってくださる全ての方へ、たっぷりの感謝を込めて

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

コメント

  1. しょう より:

    素敵すぎる!

タイトルとURLをコピーしました